医療ミスで胃に人工肛門 病院経営の東海大を提訴

共同通信 2024年10月11日 08:43
人工肛門手術の医療ミスのイメージ
人工肛門手術の医療ミスのイメージ

 2022年に東京都八王子市の東海大八王子病院で受けた手術で、誤って人工肛門を大腸ではなく胃に造設されて精神的な苦痛を受けたとして、50代女性患者の家族が病院を経営する東海大(東京都渋谷区)に計660万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが11日、関係者への取材で分かった。

 訴状によると、女性は22年7月、下行結腸がんを罹患し、大腸に人工肛門を造設する手術をすることになった。翌8月3日に手術を受けたが、同月13日の造影検査で胃に造設していたことが判明。その日のうちに再手術し、改めて大腸に人工肛門を設置した。

 最初の手術で別の医師が立ち会っていたにもかかわらず、十分な確認をしないまま手術をして医療ミスを引き起こしたと指摘。再手術までの約10日間、栄養補給がされず、女性の体力を極度に奪う結果となったとしている。再手術で快方に向かったが、下行結腸がんで今年1月に亡くなった。今回の手術とは直接関係はないという。

 女性の夫は「しっかり公表し、再発防止に向けて取り組んでほしい」と述べた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧