熊本市電がまた運行トラブル 信号見落とし交差点を直進 今年12件目

熊本日日新聞 2024年10月2日 19:03
熊本市電のトラブルを受けて謝罪する井芹和哉交通事業管理者(右)ら=2日、市役所
熊本市電のトラブルを受けて謝罪する井芹和哉交通事業管理者(右)ら=2日、市役所

 熊本市交通局は2日、市電が信号を見落として交差点を直進するトラブルがあったと発表した。今年判明した市電の運行トラブルは12件目。

 市交通局によると2日午後0時20分ごろ、健軍町発田崎橋行きの1両編成が中央区の銀座通り歩道橋交差点で、交通信号が赤で電車用信号も進行可能を示す矢印が表示されていなかったのに直進した。運転士は「(左側を走る)右折車に気を取られた」と話しており、声出しでの確認もできていなかった。乗客約40人と運転士にけがはなかった。

 目撃者が市交通局にメールで連絡して発覚。市交通局はドライブレコーダーの映像からインシデントに当たると判断した。井芹和哉交通事業管理者は「組織における非常事態として再発防止に取り組む中、こういう事態を発生させてしまい重く受け止めている」と謝罪した。

 市電で脱線事故を含む複数の運行トラブルが相次いでいることから、国土交通省九州運輸局は9月20日、市交通局に改善を指示している。(山下雅文)

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