糖尿病の臨床試験、来年1月から iPS細胞活用、京大病院
京都大病院は2日、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが分泌されなくなる1型糖尿病の治療を目指し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した「膵島細胞」というインスリンを出す細胞を重症患者に移植する臨床試験(治験)を、来年1月から実施すると明らかにした。
今回の治験は、複数ある段階のうち1段階目で、治療の安全性を確かめることが目的。20歳以上65歳未満で、5年以上前に1型糖尿病と診断されるなどした患者3人を対象とする。
1例目の手術は来年2月を予定。全身麻酔をして手術し、腹部の皮下に膵島細胞をシート状にしたものを移植する。手術後は5年間にわたり様子を観察する。
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