熊本市出身の主演・倉科カナさん「縁を感じた」 天草舞台のNHKドラマ「TRUE COLORS」出演者会見
熊本県の天草などを舞台にしたNHKのプレミアムドラマ「TRUE COLORS(トゥルーカラーズ)」の出演者会見が29日、同県天草市河浦町の﨑津教会であり、主演の倉科カナさん(熊本市出身)と毎熊克哉さん、渡辺謙さんが意気込みや天草ロケの印象を語った。
倉科さんが演じるのは、高校卒業後、天草から上京しファッションフォト業界で活躍するフォトグラファー。視力の低下に直面して絶望する中、18年ぶりに戻った天草で継父(渡辺さん)や幼なじみ(毎熊さん)と再会し、自身と向き合っていく。来年1月からBSで全9回で放送される。
会見では、倉科さんが役柄と同じく高校卒業後に上京した自分と重ねながら、「キャリアを少しずつ東京で積んできて、ふと立ち止まる瞬間も必要だなと感じていたときにこの役をいただき、縁を感じた」と作品への思いを語った。「故郷が熊本でよかった。帰ると癒やされる」と熊本への愛着ものぞかせた。
毎熊さんは、ロケで初めて天草を訪れた。「町の雰囲気がすごく作品に合っている」と印象を披露。「地元の漁師の役ができるのがうれしい」と話し、役作りのため船舶免許を取得し、体を鍛えて体重を9キロ増やしたと明かした。
渡辺さんは「大勢の漁師さんの協力で、素晴らしいシーンが撮れた」とロケを振り返った。「天草のすてきなところを、たくさん映像に残すことができた」と手応えを語り「熊本の方々にも楽しんでほしい」とアピールした。(東有咲)
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