ドーピング疑惑の払拭目指す 年内にも遺伝子研究に着手
遺伝的な体質が原因にもかかわらずドーピングと疑われてしまうケースに対処する手段を探る研究を、日本スポーツ振興センター(JSC)国立スポーツ科学センターが年内にも始めることが分かった。28日までに明らかにした。アスリートらから採取した血液を分析し特定のホルモンの量と遺伝子の関連を調べるような研究を想定する。
同センターの久木留毅所長は「アスリートを守る方法につながるのであれば取り組む価値がある」と話している。
研究では、禁止薬物などを摂取していないにもかかわらず血液や尿からドーピングを疑われる物質が検出される「偽陽性」への対処法を探る方針。アスリートの遺伝子を解析し、生まれつきの遺伝的な特徴が理由だと証明できれば疑惑を晴らすのに役立つとみられる。
同センターでは、遺伝子と競技の成績やけがのリスクとの関連を調べるため、強化指定選手2千人以上から血液などを収集したものの、研究成果を不適切に扱うと差別や選別につながるといった懸念から分析を停止している。新研究では、集めた試料の活用を検討する。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
中国、月面用の宇宙服を初公開 名称公募、2030年の着陸目標
共同通信 -
鹿児島湾で新種ヨコエビ発見 体長7ミリ、大きな目が特徴
共同通信 -
H3ロケット、10月26日に 4号機打ち上げ、日程変更
共同通信 -
再稼働4年でプール上限 柏崎原発の使用済み燃料
共同通信 -
デブリカメラ異常、高線量影響か 中断前の格納容器底部の画像公開
共同通信 -
H2Aロケット打ち上げ成功 情報収集衛星「レーダ8号機」
共同通信 -
核燃料、初の中間貯蔵開始 東電柏崎原発使用済み69体搬入
共同通信 -
世界の技術革新、日本13位 中印が10年間で急上昇
共同通信 -
使用済み燃料きょう搬入 国内初、青森の貯蔵施設へ
共同通信 -
国内8活火山を重点評価へ 岩手山や桜島、政府調査委
共同通信