ミッフィーと美術館に行こう！　熊本県立美術館本館でブルーナ展開幕

　絵本作家でグラフィック・デザイナーのディック・ブルーナ（1927～2017年）の絵本『うさこちゃん　びじゅつかんへいく』を軸にした展覧会「美術館に行こう！　ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」が27日、熊本市中央区の熊本県立美術館本館で始まった。同館、熊本朝日放送、熊本日日新聞社の主催。11月24日まで。

　絵本には、初めて美術館に来たミッフィー（うさこちゃん）が作品に感動したり、不思議に思ったりする様子が生き生きと描かれている。会場では絵本の内容に沿って、「いろ」や「かたち」をテーマに選んだ県立美術館所蔵の絵画など38点を紹介。ブルーナが手がけたシルクスクリーンやペーパーバックの表紙など144点を通して、シンプルなデザインが持つ力強さを味わえる。色紙を使ってブルーナのデザイン手法を体験できるワークショップコーナーもある。

　担当の山中理彩子学芸員は「子どもから大人まで、ミッフィーと一緒に自由に美術館を楽しんでもらいたい」と話している。

　10月20日と11月17日、絵本の読み聞かせと対話型鑑賞を楽しむ「かぞくでアート☆」がある。いずれも午前11時からで、事前申し込みが必要。県立美術館☎096（352）2111。（澤本麻里子）