「こども本の森 熊本」入館者2万人達成 年間目標を8カ月前倒し 安藤忠雄氏の設計が人気
建築家の安藤忠雄氏が設計して熊本県に寄贈し、4月にオープンした子ども図書館「こども本の森 熊本」(熊本市中央区)の入館者が12日、2万人に達し、現地で記念セレモニーを開いた。年間目標の2万人を約8カ月前倒しで達成した。
この日、開館と同時に来館した子ども4人とくまモンがくす玉を割り、保護者ら約50人と記念撮影。夏休みとあって広島、大分、三重など県外からの帰省客も目立った。
近くに実家がある福岡県大野城市のパート、板橋由里子さん(45)は「来場するのは3回目。壁一面に設けられた本棚など安藤さん設計のおしゃれな図書館で、大人も楽しめる多様な本がある」とお気に入りの様子。くす玉を割った次女の小学1年生、希歩さんは「めちゃくちゃうれしかった」と笑顔だった。
同館は絵本や児童書など約1万冊を収蔵。1日4回の入れ替え制(1回90~100分)で、定員は各回50人(事前予約30人、予約なし20人)。7月末までの1日当たりの平均入館者数は189人と好調に推移しているといい、飯塚暁子館長(58)は「開館から5年間は毎年2万人を維持したい」と話している。(川﨑浩平)
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