民間人初の「宇宙船外活動」 地球周回中の米実業家ら

共同通信 2024年9月12日 21:59
 宇宙船外活動をする米実業家ジャレド・アイザックマンさん(スペースXの中継より)
 宇宙船外活動をする米実業家ジャレド・アイザックマンさん(スペースXの中継より)
 宇宙船のハッチを開けるアイザックマンさん(スペースXの中継より)
 宇宙船のハッチを開けるアイザックマンさん(スペースXの中継より)

 スペースXの宇宙船で地球周回中の米実業家ジャレド・アイザックマンさん(41)ら男女2人が12日、高度700キロ付近で宇宙船クルードラゴンの上部を開いて体を乗り出し、国の宇宙機関に所属しない民間人初の「船外活動」に成功した。同社が開発した宇宙服の試験で、X(旧ツイッター)で中継された。月や火星に人が拠点を築いて住む時代に向け、大量生産を可能にする構想だ。

 アイザックマンさんが宇宙船上部のハッチから船外にゆっくりと出ると、カメラが捉えた青い地球が大きく映し出された。命綱を付けた状態で約10分間、腕を伸ばしたり、手すりを使って上下に移動したりして、宇宙服の性能を確認した。

 クルードラゴンには船内外の気圧差を調整する部屋がないため、乗員4人が宇宙服を着て船内の気圧を下げ、真空状態になった。

 3回の宇宙旅行を予定する「ポラリス(北極星)計画」の初回で、4人は10日に米フロリダ州を出発。高度1400・7キロまで上昇し、1966年に米国の宇宙船ジェミニ11号がつくった地球周回中の最高高度記録を破った。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧