授業料値上げ 熊本大学長「現時点ではやらない」 東大は25年度から2割上げ
東大が2025年度の学部入学者から年間授業料を2割引き上げる方針を明らかにしたことを受け、熊本大の小川久雄学長は11日の定例記者会見で、同大の対応について「現時点ではやらない」と25年度は値上げしない考えを示した。
26年度については「25年度の状況を見てみないと分からない」と説明した。東大の値上げについては「どの国立大も厳しい経営状況の中、画期的な判断をされた」と評価し、「他大学も値上げを考える時期に来るだろう」と指摘した。
物価高や人件費の上昇で熊本大も厳しい運営状況にあるが、すぐに値上げには踏み込まず、「(大学施設にスポンサー企業の名称を付ける)ネーミングライツや土地活用などで外部資金を増やし、経費の見直しを進めていく」と述べた。
国立大の授業料は文部科学省令で「標準額」が定められ、大学の判断で2割まで増額できる。(上野史央里)
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