空母化向けF35B発着艦試験へ 海自護衛艦かが、今秋に米へ派遣

共同通信 2024年9月10日 16:35
 海上自衛隊の護衛艦「かが」。手前の艦首部が台形から四角形に変わった=4月、広島県の海自呉基地
 海上自衛隊の護衛艦「かが」。手前の艦首部が台形から四角形に変わった=4月、広島県の海自呉基地

 海上自衛隊トップの斎藤聡海上幕僚長は10日の記者会見で、ヘリコプター搭載型護衛艦「かが」を10月5日~11月18日に米国へ派遣し、カリフォルニア州サンディエゴ沖で米軍のステルス戦闘機F35Bを使った発着艦試験を実施すると発表した。かがは今年3月、事実上の空母化に向けた改修工事で、艦首部を台形から四角形に変更したほか、着陸時の熱に備え甲板の一部を耐熱化した。

 斎藤氏は「広大な太平洋側を含むわが国周辺海空域を防衛するには、洋上での発着艦を可能とすることが必要不可欠だ」と指摘。「F35Bの運用能力獲得は防衛力を向上させ、インド太平洋地域の平和と安定に資する」と意義を強調した。

 海自によると、米海軍と米海兵隊の支援を受け、F35Bを短距離発艦させたり、垂直着艦させたりする。甲板に設置されたエレベーターを使い格納庫に機体を納める手順のほか、給油や整備、駐機に際して各種機器のサイズに問題がないかも確認する。海自呉基地を9月17日に出航する予定。

 航空自衛隊の隊員約20人も研修のため参加する。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧