小川和紗、道場で腕磨いた日々 柔道「ハングリー精神」強さに

共同通信 2024年9月7日 21:33
 パリ・パラリンピックの柔道女子70キロ級(弱視)で獲得した銅メダルを掲げる小川和紗=6日、パリ(共同)
 パリ・パラリンピックの柔道女子70キロ級(弱視)で獲得した銅メダルを掲げる小川和紗=6日、パリ(共同)

 2大会連続で銅メダルを獲得した柔道女子70キロ級(弱視)の小川和紗(27)は、約10年前に視覚障害者柔道を始め、地元の道場に通い腕を磨いた。居残り練習をし、黙々と技を研究していた姿に「強くなりたいというハングリー精神を感じた」と恩師。6日の3位決定戦で果敢に攻め続け、合わせ技一本で勝利を手にした。

 千葉県市原市出身で、生まれつき両目の視力が弱い。中学校で柔道部に入り練習を重ねたが、視力が悪化し高2で盲学校に転入。柔道部がなく競技から離れたが、高校卒業後、視覚障害者柔道の世界に飛び込んだ。

 門をたたいたのは自宅近くの「与儀道場」。代表の与儀孝太郎さん(45)にとって視覚障害者の受け入れは初めてで、当時は通う人も多くなく「自分に合う練習相手を見つけるのは難しかったはず」と振り返る。

 与儀さんの印象に残るのは、上達を目指す貪欲な姿勢だ。「大会であの選手に勝てない」などと課題を口にし、得意の背負い投げに加えて新たな技の研究に没頭。年下の選手にアドバイスをもらう熱心さも見せた。

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