熊本市電、ドア開け40センチ走行 今年11件目のトラブル スイッチなどに不具合か

熊本日日新聞 2024年9月2日 22:45
熊本市電が乗車口ドアを開けたまま約40センチ走行したトラブルを発表し、陳謝する市交通局の幹部ら=2日、市役所
熊本市電が乗車口ドアを開けたまま約40センチ走行したトラブルを発表し、陳謝する市交通局の幹部ら=2日、市役所

 熊本市交通局は2日、市電が乗車口のドアを開けたまま約40センチ走行するトラブルがあったと発表した。乗客約70人と運転士1人にけがはなかった。国土交通省は事故につながりかねない「重大インシデント」に当たると判断した。

 市交通局によると2日午前7時35分ごろ、健軍町発田崎橋行きの1両編成が中央区の新水前寺駅前電停を発車した直後、乗客の男性が車両中央の乗車口ドアのステップに下りたところ、ブザー音とともにドアが開いた。運転士が異常に気づき、電停内で車両を停止。当時は満員状態で、男性は混雑を避けるためにステップに下りたとみられる。

 市交通局はステップに設置された客の乗車を感知するスイッチなどに不具合が起きたとみて、原因を調べる。記者会見した松本光裕次長は「再発防止に取り組む中、非常に重く受け止めている」と陳謝した。

 今年判明した市電の運行トラブルは11件目。うち3件は重大インシデントに該当する。(臼杵大介)

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