苦楽共に50年たたえる 熊日金婚夫婦表彰 熊本市皮切りに巡回開始
第66回熊日金婚夫婦表彰は1日、熊本市を皮切りに始まった。1974(昭和49)年に結婚した県内の2505組(1日現在)が対象。各市町村を巡回し、結婚から50年にわたり苦楽を共にした夫婦をたたえる。
熊本市の表彰式は同日、中央区の市民会館シアーズホーム夢ホールであり、対象547組のうち約200組が出席した。熊本日日新聞社の伊豆信太郎社長が「これからも健康に留意され、お二人で仲良く暮らしてください」と祝い、被表彰者代表の河口和幸さん(76)と凉子さん(70)に表彰状を手渡した。
和幸さんは、大学卒業後、日本銀行に入行。転勤先の北九州支店で働いていた凉子さんと出会った。結婚後は各地を転勤しながら、2人の子どもを連れて週末の観光を楽しんだ。熊本ファミリー銀行(現熊本銀行)頭取や崇城大教授などを務める中、いつも支えてくれた凉子さんに感謝しているという和幸さん。あいさつでは「悲しいことやつらいこともあったが、夫婦2人でやってこられたのは幸せだった。妻と結婚できてよかった」と述べた。
表彰は上皇ご夫妻のご結婚を記念して59年に始まり、累計17万8573組となった。巡回表彰は26日まで続く。(諌山美羽)
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