パラの技術者「チームで柔軟に」 東京大会支えた義肢装具士

共同通信 2024年8月30日 17:03

 義肢や装具のメンテナンスを担う義肢装具士は、パラリンピックに欠かせない存在だ。神戸医療福祉専門学校三田校(兵庫県三田市)の教員唐内健太さん(37)は、技術者として2021年東京大会に参加した。パリで同じ立場を担う人々に「チームで柔軟に取り組んで」と期待を込める。

 高校生の時、足のない人が義足で走る様子をテレビで見て感動し、義肢装具士を志した。初めて作った義足で、足がない人が立った時の興奮はいまだに忘れられない。「自分の仕事が目の前で評価されることが醍醐味だ」と魅力を語る。

 東京大会では車いすや義肢のメンテナンスに携わった。集まった技術者は24カ国の約100人。約20人が詰め、差し迫る時間と緊張感の中、次々に入る依頼に対応した。

 印象的だったのは、先進国と途上国の装具の「差」だ。専属サポーターが同行するトップアスリートがいる一方で、部品が朽ち果てた車いすを使い続ける途上国の選手も。「貧富の差」を目の当たりにした。

 「経験を学生に伝えるのが自分の役割」。教え子たちにバトンをつなぐ。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「スポーツ」記事一覧