山鹿市でクリの出荷が本格化 西日本最大の産地「小ぶりも品質上々」
西日本一のクリ産地の山鹿市で、収穫や出荷が本格化している。JA鹿本の菊鹿選果場(同市菊鹿町)には23日、焦げ茶色に色づいた〝秋の味覚〟が次々と持ち込まれ、JAの作業員が選別作業に追われた。
同JAのクリ部会員は532人。550ヘクタールで栽培され、今年は10月までに主力品種の「筑波」など計305トンの出荷を見込む。関東、九州地方に出荷し、8割が菓子用としてペーストなどに加工されるという。
この日、生産者から早生品種の「丹沢」約300キロが持ち込まれた。作業員が傷の有無などクリの状態を慎重に確認。機械でサイズごとに選別し、次々と箱詰めした。
同部会の杉富男副部会長(66)=同町=は「雨が少なく実は小ぶりだが、品質は上々。今年もおいしいクリを味わってほしい」と話した。(本田清悟)
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