カンボジアで邦人12人保護 だまされ渡航、強制労働か

共同通信 2024年8月21日 17:54
 保護された日本人らが一時、収容されていた捜査当局の関連施設=10日、カンボジアの首都プノンペン(共同)
 保護された日本人らが一時、収容されていた捜査当局の関連施設=10日、カンボジアの首都プノンペン(共同)

 【プノンペン共同】「高収入で簡単な仕事」といった虚偽の求人情報にだまされ日本人が相次いでカンボジアに渡航、強制労働に従事させられる事件があり、日本人12人が現地警察に保護されたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。

 働かされていたのは南東部スバイリエン州バベットで、捜査当局は特殊詐欺などに関与させられた可能性があるとみている。別の日本人数人が12人のカンボジア渡航に関与しているとみられるが逃走、捜査当局が行方を追っている。

 12人のうち数人が在プノンペンの日本大使館に救助を要請。大使館から通報を受けた現地警察が今月、12人が働かされていたカジノ施設を捜索、救助した。捜査関係者は「人身売買の被害者」との見方を示している。12人は現在、プノンペンにおり、日本へ帰国する予定。

 バベットはベトナム国境にあり、カジノ施設が立ち並ぶ。カンボジアでは、中国の「一帯一路」構想に伴い不動産やカジノ産業への投資が活発化した。犯罪集団も流入し治安が急速に悪化、特殊詐欺などの一大拠点になっていると指摘される。

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