ワールドインテック(福岡市)、大津町の研修施設を12月開所 TSMCなど対応、エンジニア年間500人育成へ
製造業の業務請負や人材派遣を手がけるワールドインテック(福岡市)は、大津町に新設する半導体関連の社員研修施設「熊本テクニカルセンター」を12月に開所する。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出に伴い、熊本県内や九州で高まる半導体関連の人材需要に対応する狙い。年間500人のエンジニア育成を目指す。
ワールドインテックの研修施設は全国11カ所目で、九州では初めて。大津町大津の国道57号沿いの土地を賃借し、鉄骨造り2階建ての施設(延べ床面積約540平方メートル)を建設中。投資額は非公表という。
新施設には最先端の半導体製造装置を導入する。座学に加えて、設備の組み立てや保全、半導体の評価といった実技の研修も取り入れ、社員をエンジニアに育てる。その上で、顧客企業の要望に応じて派遣する。
ワールドインテックは、人材大手ワールドホールディングス(HD、福岡市)の子会社。ワールドHDによると、半導体人材の需要は全国で高まっており、グループの半導体分野の社員を2026年度までに現状の1・6倍の8千人規模に増やすという。(山本文子)
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