「観光介助士」制度化で人材育成 障害、年齢で旅を諦めないで

共同通信 2024年8月15日 17:41

 障害の有無や年齢などにかかわらず、あらゆる人が安全、快適に国内各地を旅行できる「ユニバーサルデザイン(UD)観光」を日本UD観光協会(札幌市)が提唱している。2012年には独自の「観光介助士」資格を制度化し、23年度末までに延べ1300人超が資格取得講座を受講。「誰もが旅を諦めない」をテーマに人材育成に力を入れる。

 代表理事の林克郎さん(69)は以前、自身が運営する体験型観光の旅行会社で「気球に乗りたい」という車いす利用者の希望を実現。体に不自由がある人から相談が寄せられるようになり「そうした希望を受け入れる人を育てよう」と11年に協会を設立した。

 資格は初級、中級、上級があり、介助に関する座学や、障害者と観光地を訪れる実地研修などでスキルを習得。上級認定では筆記・実技試験があるほか、介護や旅行添乗員に関する資格も必要だ。

 講座では「利用者は介護を受けに来たのではない」と強調。車いすから取りやすい位置に商品を置いているかなど、観光を満喫してもらう視点を伝える。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「暮らし・話題」記事一覧