サイバー戦略本部トップを首相に 司令塔強化、有識者組織も設置

共同通信 2024年8月11日 21:04
 サイバーセキュリティ戦略本部の改編イメージ
 サイバーセキュリティ戦略本部の改編イメージ

 政府はサイバー攻撃に先手を打って被害を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」導入に合わせ、司令塔となる「サイバーセキュリティ戦略本部」を改編する方針を固めた。本部長を官房長官から首相に格上げ。重要インフラを所管する閣僚を本部員に加えて機能強化を図る方向で調整している。サイバー防御を巡る運用の透明性確保のため、助言機関として有識者組織も設置する。複数の政府関係者が11日、明らかにした。

 能動的サイバー防御では有事だけでなく平時から通信情報の監視を強化する。サイバー攻撃対処で幅広い情報を分析し、迅速に関係省庁へ指示を出すためには首相をトップとして司令塔の指揮権を強化する対応が不可欠と判断した。

 現在のサイバーセキュリティ戦略本部は本部長を官房長官とし、デジタル相や防衛相ら閣僚7人と民間有識者9人がメンバーとなっている。改編では国土交通相や金融担当相らを加える案を検討。有識者を本部員から切り離して独立した協議体を設置し、情報収集の在り方などについて政府に助言する役割を持たせる見通しだ。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「政治」記事一覧