南海トラフ地震への備え本格化 沿岸各地、避難所開設や経路確認

共同通信 2024年8月9日 12:41
 鹿児島県志布志市の崩落現場=9日午前8時10分(共同通信社ヘリから)
 鹿児島県志布志市の崩落現場=9日午前8時10分(共同通信社ヘリから)

 日向灘を震源とするマグニチュード(M)7・1の地震で、気象庁が初の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表したことを受け、太平洋沿岸各地では9日、避難所開設や避難経路の確認など、さらなる大規模地震への備えを本格化させた。大地震が発生すれば、関東から九州、沖縄にかけて強い揺れや高い津波が想定され、同庁は1週間程度、注意を呼びかけている。総務省消防庁によると、地震のけが人は熊本、宮崎、鹿児島の3県で13人に上った。

 宮崎県は午前10時から災害対策本部会議を開き、河野俊嗣知事が「普段よりはリスクが高まっており、日頃の備えの再点検など注意喚起を繰り返し行うことが必要だ」と強調。8日に震度6弱を観測した日南市は、開設した避難所の対応や被災した水道管の復旧に当たった。

 震度5強を記録した鹿児島県大崎町では、家屋倒壊などの被害が発生。東靖弘町長は「まずは被害の分析が必要だ。今回の地震を踏まえて危機管理を進める」と述べた。同県の担当職員は「当面、緊張感を持って対応することになる」と気を引き締めた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧