グアンタナモ巡り長官批判 米紙、清算機会「無駄に」

共同通信 2024年8月9日 05:17

 【ワシントン共同】米有力紙ワシントン・ポストは8日付の社説で、2001年9月に起きた米中枢同時テロの主犯格だとされるハリド・シェイク・モハメド被告ら3人との司法取引を破棄したオースティン国防長官を批判した。約3千人の命を奪い、世界に衝撃を与えた事件に区切りを付けて清算する機会を「無駄にした」と訴えた。

 国防総省は7月31日、3人と司法取引で合意したとし、同時テロから20年以上が経過した後に主犯格らに判決が出る見通しがいったん立った。罪を認める代わりに死刑を免れて終身刑になるとみられていたが、オースティン氏が今月2日に取引の破棄を発表した。

 同時テロでは国際テロ組織アルカイダ幹部のメンバーがハイジャックした旅客機4機がニューヨークの世界貿易センタービルなどに突っ込んだ。

 米国はキューバ東部グアンタナモ湾の一角にある米海軍基地にある収容施設に、容疑者計約780人を収容。国防総省によると30人が残る。バイデン政権は閉鎖を掲げたが実現しておらず、同紙は「事件を解決できなければ、政権は閉鎖の公約をどう達成できるのだろうか」と疑問視した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧