悲願の金「祖国の兵士にささぐ」 ウクライナ女子フェンシング団体
![フェンシング女子サーブル団体決勝で韓国選手(左)と対戦するウクライナのオリガ・ハルラン=3日、パリ(共同)](/sites/default/files/images/newspack/2024-08PN2024080401000578.-.-.CI0003.jpg)
![フェンシング女子サーブル団体の表彰式で金メダルのウクライナ(上段の左側4人)、銀メダルの韓国(下段の左側4人)と写真に納まる銅メダルの日本。上段右から高嶋理紗、福島史帆実、下段右から江村美咲、尾崎世梨=パリ(共同)](/sites/default/files/images/newspack/2024-08PN2024080401000576.-.-.CI0003.jpg)
【パリ共同】パリ五輪のフェンシング女子サーブル団体で3日、ウクライナが今大会初の金メダルを獲得した。最年長でエースのオリガ・ハルラン(33)が、韓国との決勝の最終盤で逆転し、チームを表彰台の頂点に導いた。
ハルランは試合後「ロシアの侵攻後、ウクライナで何が起こったか、世界に思い出してほしい。金メダルはロシアに殺された人、祖国を守る兵士にささげる」と語った。
ゼレンスキー大統領は通信アプリに「優勝したフェンシングチームに感謝する」と投稿した。
サーブル団体は08年北京五輪で金、16年リオ五輪で銀メダルを獲得したお家芸。ハルランにとっては、サーブル個人の銅メダルに続く今大会2個目のメダルだ。
ハルランは表彰式で国歌「ウクライナは滅びず」を感極まりながら歌った。記者会見で「ウクライナは毎日爆撃されている。子どもやアスリートが殺され、インフラが破壊されている」と指摘。「この2年半で私たちは戦うことを学んだ。命をささげて最前線で戦う仲間がいる。私たちも立ち止まることはできなかった」と語った。