日韓の懸け橋、夢に掲げ 在日の金知秀が柔道団体銅

共同通信 2024年8月4日 06:04
 2018年10月、夙川学院高(現夙川高)での柔道世界選手権報告会に参加した金知秀(左)と阿部詩=神戸市
 2018年10月、夙川学院高(現夙川高)での柔道世界選手権報告会に参加した金知秀(左)と阿部詩=神戸市

 【パリ共同】パリ五輪の柔道混合団体に在日コリアンの金知秀(23)=女子63キロ級=が韓国代表の一員として出場し、銅メダルを獲得した。日本代表の女子52キロ級、阿部詩(24)は高校の同級生で「今も毎日連絡を取り合う仲」。日韓両国の懸け橋になることを将来の夢とし、4年後のロサンゼルス五輪で阿部と共に金メダルを目指す。

 在日2世の父金徳諸さん(74)と、ソウル出身の母李スギョンさん(52)の下で、兵庫県姫路市で生まれ育った。徳諸さんが金に柔道を始めさせたのは「自分の身は自分で守らせる」ため。徳諸さんは子どもの時に韓国人であることから学校の教師からも差別を受けた。

 金は高知県南国市立香長中、神戸市の夙川学院高(現・夙川高)、山梨学院大を卒業した。高1で全国高校総体を制覇し、韓国の国体にも参加。この頃から「在日であることに誇りを持つようになった」という。

 2回戦で敗退した阿部とは選手村で「ロス(大会)までやるか」と話した。「個人戦で五輪の金メダルを取らない限り、次には進めない」と既に4年後を見据える。

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