ボクシング協会が棄権選手に賞金 性別論議となった選手の対戦相手
![1日、ボクシング女子66キロ級2回戦の試合途中に棄権したアンジェラ・カリニ。右はイマネ・ヘリフ=パリ郊外(AP=共同)](/sites/default/files/images/newspack/2024-08PN2024080301001512.-.-.CI0003.jpg)
【パリ共同】国際ボクシング協会(IBA)は2日、昨年の世界選手権の性別適格検査で不合格となった選手がパリ五輪の女子に出場していることに関して、当該選手に敗れたアンジェラ・カリニ(イタリア)に優勝者の賞金と同額の5万ドル(約735万円)を贈ると発表した。
カリニは66キロ級2回戦でイマネ・ヘリフ(アルジェリア)と対戦し、強烈なパンチをもらって46秒で棄権して敗退。IBAのクレムレフ会長は「女子ボクシングを葬るような行為は理解できない。安全のため、資格ある選手のみがリングで闘うべきだ」と主張した。
IBAは組織運営などの問題を抱え、国際オリンピック委員会(IOC)から統括競技団体の承認を取り消されている。
パリ五輪のボクシングはIOCが管轄し、ヘリフがパスポート上は女性であることから、出場に支障なしとしている。