肥薩おれんじ鉄道が1割値上げへ 2004年の開業以来初 国交省に申請、10月から
第三セクターの肥薩おれんじ鉄道(八代市)は26日、国土交通省に運賃値上げを申請したと発表した。消費税増税による改定を除くと2004年の開業以来初めてで、普通旅客運賃の平均値上げ率は9・98%。定期運賃も引き上げる。申請は24日付で、認可されれば10月から実施する。
同社は開業時から人口減少や物価高騰、人件費の増加や新型コロナウイルスの影響などで経常赤字が続く。老朽化する施設や車両の維持管理、更新の費用がかさむ中、安全なサービスを提供するため値上げを決断した。
普通旅客運賃の値上げ幅は40~140円。初乗り運賃(たのうら御立岬公園-肥後田浦)は190円から230円、八代-水俣の場合は1280円から1410円に改定する。
1カ月定期運賃は、通勤の割引率を平均52・33%から42・64%、通学を76・08%から70・59%に改定。八代-肥後高田の場合、通勤を3420円、通学を1930円引き上げる。
古森美津代社長(63)は「経費削減や運賃以外の収益増に取り組んでいるが、自主努力だけでは限界がある。安全な運行を続けるために負担をお願いしたい」と理解を求めた。
肥薩おれんじ鉄道の運行区間は八代-川内(鹿児島県薩摩川内市)の116・9キロ。九州新幹線の新八代-鹿児島中央の部分開業に伴い、JR九州から経営分離された並行在来線区間を引き継いだ。(河内正一郎)
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