熊本県立総合体育館をバスケB2ヴォルターズ「新アリーナ」に 桜十字グループが民間主導の整備計画 県と協議へ
バスケットボールBリーグ2部(B2)の熊本ヴォルターズ運営会社の筆頭株主「桜十字グループ」が、本拠地の熊本県立総合体育館(熊本市西区)を民間主導で建て替える新アリーナ整備計画をまとめたことが25日、関係者への取材で分かった。桜十字グループを中心に県内外の企業が参加して設立する特別目的会社(SPC)が主体となって約100億円で整備する。今後、施設所有者の県に提案し、協議に入る。
Bリーグは2026年に国内最高峰の「Bプレミア」が始まる。「5千人以上を収容できる本拠地」が参入条件の一つで、ヴォルターズは現時点でクリアできていない。今回の計画が実現すれば、Bプレミア参入に道が開けそうだ。
関係者によると、建物は完成後に施設所有権をSPCから県に移した上で、県から20~30年間の施設運営権として資金をSPCが受け取り、投資分を回収する案などを軸に検討している。同様の手法によるアリーナ整備は、愛知や秋田で先行事例がある。
県立総合体育館はアマチュアスポーツの利用が多く、計画ではヴォルターズの興行以外の利用も念頭に整備する。大規模災害が発生した際の避難所など防災拠点の機能も備える予定。新アリーナの完成は、早ければ30年代半ばになる見通し。
ヴォルターズの運営会社はこれまで、新アリーナ確保に向けて県内の候補地を検討してきた。熊本市中心部やJR上熊本駅に近い立地の良さなどから、最終的に本拠地建て替えを選択したとみられる。
桜十字グループの関係者は「商業施設やホテル併設などの展開も可能で、SPCに国内外の企業からの参加が期待できる」としている。
新アリーナを巡っては、八代市も新八代駅周辺に「Bプレミア」基準に対応した5千人規模の新施設の建設を検討している。(萩原亮平)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
熊本のスポーツ-
【電子版限定】女子ゴルフ竹田の年間女王、やはり「王国・熊本」!! 叔母の平瀬、不動、上田、古閑…歴代女王の系譜 出身県別の優勝回数は断トツの「152」
熊本日日新聞 -
【B2第9節・熊本74ー71静岡】ヴォルターズ、エースが暗雲払拭 「良い流れを」強い気持ち貫く
熊本日日新聞 -
熊本ヴォルターズが今季2勝目 静岡に74─71 バスケ男子B2
熊本日日新聞 -
九州高校新人柔道 男子100キロ超級・高倉(九学)、女子70キロ級・佐藤(熊本西)が準優勝
熊本日日新聞 -
部門別で今季「11冠」 飛距離に加わった技術 女子ゴルフ・竹田【連載・破竹の新女王㊦】
熊本日日新聞 -
宇土ブルーナインV 八代市・松中旗学童野球
熊本日日新聞 -
秀岳館は昌平と1回戦で対戦 全日本高校女子サッカー
熊本日日新聞 -
【B2第9節・熊本51-60静岡】ヴォル、終盤の攻撃不発に 第4Qの得点わずか「4」 長身の新戦力生かしきれず
熊本日日新聞 -
熊本ヴォルターズ9連敗 静岡に逆転負け バスケB2
熊本日日新聞 -
コロッケさん、ものまねでアゲアゲ!? 熊本ヴォルターズ戦、ハーフタイムに登場
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「生命保険」。11月29日(月)に更新予定です。