熊本県立総合体育館をバスケB2ヴォルターズ「新アリーナ」に 桜十字グループが民間主導の整備計画 県と協議へ

熊本日日新聞 2024年7月26日 05:00
建て替え計画が浮上した熊本ヴォルターズの本拠地「熊本県立総合体育館」=熊本市西区
建て替え計画が浮上した熊本ヴォルターズの本拠地「熊本県立総合体育館」=熊本市西区

 バスケットボールBリーグ2部(B2)の熊本ヴォルターズ運営会社の筆頭株主「桜十字グループ」が、本拠地の熊本県立総合体育館(熊本市西区)を民間主導で建て替える新アリーナ整備計画をまとめたことが25日、関係者への取材で分かった。桜十字グループを中心に県内外の企業が参加して設立する特別目的会社(SPC)が主体となって約100億円で整備する。今後、施設所有者の県に提案し、協議に入る。

 Bリーグは2026年に国内最高峰の「Bプレミア」が始まる。「5千人以上を収容できる本拠地」が参入条件の一つで、ヴォルターズは現時点でクリアできていない。今回の計画が実現すれば、Bプレミア参入に道が開けそうだ。

 関係者によると、建物は完成後に施設所有権をSPCから県に移した上で、県から20~30年間の施設運営権として資金をSPCが受け取り、投資分を回収する案などを軸に検討している。同様の手法によるアリーナ整備は、愛知や秋田で先行事例がある。

 県立総合体育館はアマチュアスポーツの利用が多く、計画ではヴォルターズの興行以外の利用も念頭に整備する。大規模災害が発生した際の避難所など防災拠点の機能も備える予定。新アリーナの完成は、早ければ30年代半ばになる見通し。

 ヴォルターズの運営会社はこれまで、新アリーナ確保に向けて県内の候補地を検討してきた。熊本市中心部やJR上熊本駅に近い立地の良さなどから、最終的に本拠地建て替えを選択したとみられる。

 桜十字グループの関係者は「商業施設やホテル併設などの展開も可能で、SPCに国内外の企業からの参加が期待できる」としている。

 新アリーナを巡っては、八代市も新八代駅周辺に「Bプレミア」基準に対応した5千人規模の新施設の建設を検討している。(萩原亮平)

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