妻殺害の94歳男に執行猶予判決 札幌地裁、介護疲れを考慮

共同通信 2024年7月22日 17:11

 札幌市豊平区の自宅で2023年、妻=当時(89)=を殺害したとして殺人罪に問われた無職上牧道雄被告(94)の裁判員裁判で、札幌地裁は22日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 吉戒純一裁判長は判決理由で「苦しんで抵抗する被害者の首を絞め続けており、強固な殺意に基づく悪質なもの」と指摘。一方、認知症の妻の介護疲れが一因のうつ病の影響で物事を悲観的に考え、選択肢が狭まる状態に陥ったなどとして「非難を相当程度減ずる事情がある」と述べた。

 判決によると、上牧被告は将来を悲観して無理心中を決意。11月11日、妻英代さんの首にひもを巻き付けて窒息死させた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧