介護予防事業でスポーツ庁長官賞 熊本市のJ・H・ウェルネス ロアッソ連携の運動プログラム【Bスタ発】

熊本日日新聞 2024年7月22日 19:25
スポーツ庁長官賞を受賞したJ・H・ウェルネスの野々下直子代表(右から2人目)と運動プログラムの指導者=17日、熊本市中央区
スポーツ庁長官賞を受賞したJ・H・ウェルネスの野々下直子代表(右から2人目)と運動プログラムの指導者=17日、熊本市中央区

 健康コンサルティング業のJ・H・ウェルネス(熊本市、野々下直子代表)が展開する高齢者介護予防事業が、運動を通じた健康づくりを進める企業や団体を顕彰する「スポーツ振興賞」で、大賞に次ぐスポーツ庁長官賞を受賞した。熊本県関係の受賞は初めて。独自の運動プログラムの開発や実践、効果測定を一体化した内容が評価された。

 ウェルネス社はサッカーJ2ロアッソ熊本と連携し、プロのトレーニングを取り入れた運動プログラムを理学療法士ら専門家と開発。現在は熊本市の委託事業として、ロアッソの運営会社アスリートクラブ熊本や熊本日日新聞社などと「ロアッソウェルネスプログラム」を運営している。

介護予防を目的とした運動プログラムで、歩行能力測定を受ける参加者(左)=17日、熊本市中央区
介護予防を目的とした運動プログラムで、歩行能力測定を受ける参加者(左)=17日、熊本市中央区

 昨年度は、65歳以上の市民約500人がプログラムに参加。本年度は対象年齢を50歳以上に引き下げ、市内8会場で開いている。

 地域のサッカークラブとの連携や効果測定の取り組みに加え、こうした事業への参加が少なかった男性の関心を引き付けて割合を増やした実績が受賞につながった。野々下代表は「県全域の事業として広げ、医療費や介護費の削減につなげたい」と話している。

 スポーツ振興賞は、公益社団法人「スポーツ健康産業団体連合会」(東京)と一般社団法人「日本スポーツツーリズム推進機構」(同)が共催。12回目の本年度は全国から35件の応募があった。(濱田耕一郎)

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