受精卵の詳細観察に成功、秋田大 「不妊症の原因解明に役立つか」
![受精直後の人の受精卵に関する研究について、説明する秋田大の寺田幸弘教授=17日午後、秋田市](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024071701001593.-.-.CI0003.jpg)
秋田大は17日、浅田レディースクリニック(愛知県)との共同研究で、受精直後の人の受精卵が細胞分裂でどのように変化していくか、詳細に観察することに成功したと発表した。細胞内の特定の構造が受精卵の性質を左右するといい「不妊症の原因解明などに役立つ可能性がある」としている。
チームは不妊治療で余った受精卵を患者の同意を得て使用した。受精卵を特殊な蛍光色素で着色して、高解像度の顕微鏡で観察。細胞分裂の過程で染色体を分配する役割を持つ「紡錘体」が異常な形態で多く形成されることを突き止めた。紡錘体に異常があると、一つの細胞に複数の核ができる割合が高く、妊娠率や出産率の低下につながるという。
RECOMMEND
あなたにおすすめNEWS LIST
全国のニュース 「医療」記事一覧-
心の不調、若い世代7割「身近」 厚生労働白書案
共同通信 -
マイナ保険証利用、9・90% 前月比2・17ポイント増、6月
共同通信 -
マスク備蓄3億3千万枚、政府 感染症対応「ガイドライン」案
共同通信 -
診療報酬請求で違法な助言 訪問看護巡り福祉コンサル
共同通信 -
HPV救済接種、知って 7大学で周知キャンペーン
共同通信 -
移植合併症の原因菌特定 白血病など、治療薬に期待
共同通信 -
心臓手術用メス、急きょ販売終了 学会は代替機の開発要請
共同通信 -
AIで画像から肺機能推定 胸部エックス線、診断活用
共同通信 -
熱中症搬送者数予測サイト公開 8都道府県で、名工大
共同通信 -
鳥インフル、人感染力増か 米酪農場で拡大、東大分析
共同通信