島サミット参加5首脳と首相会談 処理水放出「安心高めていく」
岸田文雄首相は16日、日本と太平洋の島しょ国・地域による「第10回太平洋・島サミット」開幕に合わせて来日した5人の首脳らと個別に会い「マラソン会談」を開始した。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に関し「今後も安心を高めていく」と伝えた。マラソン会談は18日まで続く予定。影響力を拡大する中国に対抗し、各国と協力を促進したい考えだ。
台湾と外交関係を維持しているツバルのテオ首相との会談では「日本と島しょ国との絆をさらに強固にし、共に進む方向性を内外に発信したい」と強調。サイバー攻撃対策強化に向けた機材の供与を伝達した。
バヌアツのサルワイ、パプアニューギニアのマラペ両首相には漁業調査監視船と水産関連機材を提供する方針を示した。ニウエのタンゲランギ首相には警察車両や防災関連機材の供与を伝えた。オセアニア地域の協力機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」のワガ事務局長とも会談した。
島サミットにはPIF加盟の18カ国・地域が招待され、首脳自ら参加したのは14人だった。
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