熱中症「体の冷却即座に」 猛暑で学会緊急提言
連日の猛暑を受けて日本救急医学会は8日オンライン記者会見を開き、熱中症の予防や治療に関する緊急提言を発表した。重症度の中でも深部体温が40度以上で重症意識障害がある場合は、最重症群に当たるとする新分類を公表。医療者には何らかの方法で体を即座に冷却する「アクティブ・クーリング」の重要性を強調した。
学会の横堀将司・日本医大教授は「既に災害を超えた状況。暑さに慣れきっていない猛暑日の中に身を置く時期が一番危ない」と不要不急の外出を避けるよう注意喚起した。「すでに夏に入っている印象がある。準備不足なのではないかと思った」と緊急会見を設定したという。
提言では、1~3に分類された熱中症重症度の中でも、深部体温が40度以上で意思疎通が取れない患者は最重症群に当たると指摘。体に水分をふきつけ扇風機などで気化熱を奪う方法や、冷たい水のプールに入れるなどのアクティブ・クーリングが必要だとした。
さらに乳幼児や高齢者、持病を持つ人は脱水を招く可能性もあるとして、特に注意が必要だとした。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「医療」記事一覧-
沢井、タミフル後発薬の供給停止 インフル流行で製造追いつかず
共同通信 -
「インシデント隠蔽」投稿 千葉大病院看護師か、内部調査
共同通信 -
呼吸器感染「予想の範囲」 中国の状況にWHO
共同通信 -
米国で鳥インフルエンザ初の死者 南部ルイジアナ州で、高齢の患者
共同通信 -
中国、呼吸器感染症が拡大 インドでも確認、ベトナムは注視
共同通信 -
付き添い入院、寝具費を補助 親負担軽減へ初の支援策
共同通信 -
酒に「がんのリスク」表示を 米国の医務総監が勧奨
共同通信 -
WHO、中国にデータ共有要請 コロナ起源巡り
共同通信 -
中国、コロナ初確認から5年 不満募る武漢、米中対立再燃も
共同通信 -
高齢化社会対応、日本は15位 1位スイス、国際チームが採点
共同通信