兵庫県知事批判の元幹部が死亡 「疑惑」文書配布で停職処分

共同通信 2024年7月8日 19:55
 取材に応じる兵庫県の斎藤元彦知事=8日午後、県庁
 取材に応じる兵庫県の斎藤元彦知事=8日午後、県庁

 兵庫県の斎藤元彦知事の「パワハラ疑惑」などを挙げた批判文書を作成、配布したとして停職の懲戒処分を受けた元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡したことが8日、関係者への取材で分かった。自殺とみられる。

 文書問題では6月、疑惑の真偽を調べる調査特別委員会(百条委員会)が県議会に設置され、男性は今月19日に証人として出席予定だった。7日に自宅からいなくなり、家族が県警に行方不明届を提出。男性は同県姫路市の民家で亡くなっているのが見つかった。

 8日取材に応じた斎藤氏は「大変ショック。気持ちがかなり混乱している」と語り、今後については「指摘や批判を真摯に受け止め、県政を立て直すのが私の責任だ」とした。

 男性は関係者に配った文書に斎藤氏のパワハラや企業からの贈答品受け取りなどを列挙し、3月に局長を解任された。内部調査を進めた県は5月、文書の「核心的な部分が事実ではない」として誹謗中傷だと認定し、停職3カ月とした。

 これに対し調査の中立性を疑う声が噴出し、県議会が百条委を設置していた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧