バス置き去り死、前園長に実刑 静岡地裁「安全管理の意識欠如」
![静岡県牧之原市の認定こども園で通園バスに取り残された園児が死亡した事件で、判決公判が開かれた静岡地裁の法廷=4日午前(代表撮影)](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024070401000669.-.-.CI0003.jpg)
![園児置き去り死の経過](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024070401000670.-.-.CI0003.jpg)
静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=を通園バスに放置し熱中症で死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた前園長増田立義被告(74)に静岡地裁は4日、「安全管理の意識の欠如が甚だしく、厳しい非難は免れない」として禁錮1年4月(求刑禁錮2年6月)の判決を言い渡した。
国井恒志裁判長は判決理由で、増田被告が安全管理のマニュアル策定や、園児の乗降車時の人数確認など基本的な注意義務を怠ったと指摘。「過失は著しい。わずか3歳11カ月で未来を奪われた。苦しみは想像を絶する」と述べた。
増田被告には当日のバスの運転手だったという直接的な過失に加え、過去の同種事案を踏まえ、安全管理を指導すべき園の責任者だったとして、実刑が相当と判断した。同罪に問われた元クラス担任西原亜子被告(48)は園児の所在確認をしなかった過失があるが、ずさんな管理体制が前提にあったとして、禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年)とした。
RECOMMEND
あなたにおすすめNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
川崎重工、商品券や工具提供か 海自潜水艦の乗組員に
共同通信 -
損保大手4社に排除措置命令へ 公取委、企業向け保険でカルテル
共同通信 -
列島猛暑、静岡市で39・3度 来週にかけ高温続き注意
共同通信 -
高校の女子トイレにビデオカメラ 盗撮目的か、福井
共同通信 -
損保4社に排除措置命令の処分案通知
共同通信 -
西日本と沖縄・奄美で高温続き注意と気象庁
共同通信 -
BBQ事故、第三者委が報告書 理事長の順法意識欠如など要因
共同通信 -
池袋事故遺族ら中傷疑い、警視庁 交通鑑定人ら2人を書類送検
共同通信 -
違法利息で貸し付け疑い、福岡 16人逮捕、5千人超被害か
共同通信 -
バーベキュー事故、第三者委が報告書提出
共同通信