都知事選、若者政治参加試行錯誤 高校生、模擬投票で学ぶ

共同通信 2024年7月4日 04:41
 都立井草高で実施された東京都知事選の模擬投票で、1票を投じる生徒=6月26日、東京都練馬区
 都立井草高で実施された東京都知事選の模擬投票で、1票を投じる生徒=6月26日、東京都練馬区

 東京都の10代の推定投票率は2022年参院選が49・67%、21年衆院選が49・49%で、都の平均を6~7ポイント下回った。若者の政治参加をどう進めるかは大きな課題だ。

 6月26日、練馬区の都立井草高では、2年生の生徒たちが都知事選の選挙公報に熱心に目を通していた。56人の候補の訴えはさまざま。井草高では12年から区選管と協力し、国政選挙や都知事選に合わせて模擬投票を実施。この日は地方自治などを学んだ後、公報の情報を基に校内の仮投票所で1票を投じた。

 参加した高橋和花さん(16)は「教育分野についての議論が少ないと思う。大学の学費をもっと安くしてほしい」と主張。山崎智己さん(16)は「経済政策に注目している。物価が上がる中で賃金が上がらないと生活に響く。公報をじっくり読み返したい」と話した。

 井草高では都知事選終了後、模擬投票の結果と実際の選挙結果を比較する予定だ。担任の市原雄一教諭は「都政の課題を議論することで、主体的に物事を考えられる有権者になってほしい」と話した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「政治」記事一覧