立民代表選、自民と同時開催論 総裁選との相乗効果、野田元首相
立憲民主党内で、泉健太代表の任期満了に伴う代表選を自民党総裁選の日程に合わせる案が取り沙汰されている。総裁選に埋没する可能性もあるが、逆に相乗効果で関心を高められるとの期待がある。一方で、総裁選直後に衆院解散に踏み切られる展開に備え、早めに新代表を選ぶべきだとの意見も出ている。
同時論を唱えるのは野田佳彦元首相だ。6月25日、自身の国政報告会で「総裁選が終わり首相が決まった後では意味がない。同じ時期に代表選を実施すべきだ」と述べた。泉氏も28日の記者会見で「一つのいい考えだ」と同調した。
両氏の念頭にあるのは2021年の前回総裁選だ。野田氏は、当時の菅義偉首相が急きょ出馬を断念し、4人の争いとなった総裁選に「電波ジャックされた」と苦々しく振り返った。当選した岸田文雄氏は、首相就任当日に衆院解散を表明。総選挙で立民は敗北した。
今回も、派閥裏金事件の逆風にあえぐ自民が総裁選で「選挙の顔」を替え、話題をさらったまま衆院選に突入する展開を立民は懸念する。
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