熊本県内、28日大雨の恐れ 「全員避難相当」、線状降水帯の可能性 災害に警戒を
九州北部地方にかかる梅雨前線の影響で、熊本県内は28日、警戒レベル4(全員避難)相当の大雨になる恐れがある。気象庁は28日午前にかけて、線状降水帯が発生する可能性があるとする「半日前予測」を熊本など6県に発表。土砂災害や河川の氾濫、浸水の危険度が急激に高まる可能性があるとして、厳重な警戒を呼びかけている。
府県単位で発表される半日前予測は、気象庁が5月に運用を開始。熊本県内に出されるのは初めて。
熊本地方気象台によると28日は昼過ぎにかけて非常に激しい雨となる。多いところで1時間雨量は70ミリ、午後6時までの24時間雨量は250ミリを見込む。
線状降水帯が発生すると、さらに降水量が増える可能性がある。半日前予測は福岡、佐賀、長崎、大分、山口の各県にも発表した。
熊本県は27日、災害警戒本部を設置。午後6時現在、36市町村が高齢者等避難情報を出し、37市町村が避難所を開設した。(堀江利雅)
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