熊本ホテルキャッスル、プラン・ドゥ・シー(東京)と資本業務提携 新社長にプラン社出身の奥地氏

熊本日日新聞 2024年6月25日 21:09
ホテル運営会社プラン・ドゥ・シーと資本業務提携を結んだ熊本ホテルキャッスル=25日、熊本市中央区
ホテル運営会社プラン・ドゥ・シーと資本業務提携を結んだ熊本ホテルキャッスル=25日、熊本市中央区

 熊本ホテルキャッスル(熊本市)は、ホテル運営会社プラン・ドゥ・シー(東京、PDS)と資本業務提携を結んだ。ホテルの建物や立地環境に合わせた運営に強みを持つPDSとタッグを組み、宿泊客層の拡大やインバウンド(訪日客)の取り込みを狙う。新社長にPDS出身の奥地大祐氏(45)が就いた。いずれも24日付。

 PDSは、1993年設立。国内外の46拠点にホテルやレストランを展開。既存の建物やホテルを改装すするなどをして、新たな客を呼び込んできたという。

 新型コロナウイルス禍で経営が厳しい時期に、社外役員から提案を受けた熊本ホテルキャッスルがPDSに協業を打診していた。両者はホテルの建物を維持しつつ、客室やチャペルなどを改装しながら、20代後半~30代といった客層を狙う。

 提携に伴い、PDSは熊本ホテルキャッスルの株式を2%取得する。2027年3月期までに債務超過の解消を目指す。

 役員人事では、取締役副総支配人に、PDS出身の青山佳史氏(48)と、熊本ホテルキャッスルの緒方孝マーケティング本部長兼営業本部長(50)が就いた。

 田邉一彦社長(53)と松田祐一常務総料理長(62)、佐藤敬博取締役副総支配人(62)は退任するが、顧問などになり支える。

 24年3月期決算は、純損益が1億3400万円の黒字(前期は2億300万円の赤字)、売上高は前期比31・8%増の26億2300万円だった。4年ぶりの黒字転換。増収は3年連続。新型コロナの5類移行で宴会部門が順調だった。25年3月期は増収を目指すが、設備投資などが確定しておらず利益予想は難しいとした。(田代智也)

熊本ホテルキャッスルの社長に就任した奥地大祐氏=25日、熊本市中央区
熊本ホテルキャッスルの社長に就任した奥地大祐氏=25日、熊本市中央区

 奥地 大祐氏(おくじ・だいすけ)上智大卒。03年プラン・ドゥ・シー入社。人事室長などを経て、19年12月からホテル「WITH THE STYLE FUKUOKA」ゼネラルマネージャー。名古屋市出身。

熊本ホテルキャッスルの取締役副総支配人に就任した青山佳史氏=25日、熊本市中央区
熊本ホテルキャッスルの取締役副総支配人に就任した青山佳史氏=25日、熊本市中央区

 青山 佳史氏(あおやま・よしふみ)鹿児島城西高卒。04年プラン・ドゥ・シー入社。マーケティング担当などを経て、20年2月から「おちあいろう」ゼネラルマネージャー。鹿児島市出身。

熊本ホテルキャッスルの取締役副総支配人に就任した緒方孝氏=25日、熊本市中央区
熊本ホテルキャッスルの取締役副総支配人に就任した緒方孝氏=25日、熊本市中央区

 緒方 孝氏(おがた・たかし)福岡大卒。05年熊本ホテルキャッスル入社。販売部長などを経て23年7月からマーケティング本部長兼営業本部長。御船町出身。

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