熊本・荒尾駅前にシェアショップ カレーやコーヒーなど日替わり営業 廃業のたばこ店を住民が手作り再生
熊本県荒尾市のJR荒尾駅前の廃業したたばこ店を、住民らが手づくりで再生したシェアショップ「大石たばこ店」が6月から営業を始めた。出店する店が、時間や曜日で入れ替わるユニークな形式で、周辺のにぎわいづくりに一役買う。
同市と一般社団法人「のあそびlabo(ラボ)」が2023年度、駅前の活気を取り戻すことを目的に整備。両者がテスト運営していたが4月以降、のあそびが単独で運営に当たり、本格的な営業開始に向けて準備を進めてきた。
現在営業しているのは、米粉スイーツ、グルテンフリーの食事、レザークラフトなど6事業者。それぞれ材料や製法に独自のこだわりを持った、特色のある店が出店している。
このうち、福岡県みやま市の「つつみコーヒー」は、毎週金曜に出店。店主の堤慎太朗さん(33)は「厳選した豆を熊本県産のカシの炭で焙煎[ばいせん]している。熱の通りが良いため、豆の甘みとコクを引き出せる」と話す。これまでは週末に県外の道の駅で営業してきたが、「全て1人でやっているので、週1回の出店がちょうどいい」。
18日に初めて営業したカレー店「ANMIYA」の吉田與志[ともし]さん(41)=大牟田市=は、普段はキッチンカーで営業。スパイスが香り立つチキンカレー、野菜のカレーを提供した。「店は持ちたいが、自由に営業できるここが気に入った。オーブンもあるので、メニューが増やせそう」と話していた。
「大石たばこ店」のインスタグラムで最新の出店状況を確認できる。早朝、夜間の営業希望者も募っている。問い合わせは☎070(2455)3555。(大倉尚隆)
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