豊肥線の混雑、東京以上!? 午前8~9時の乗車率は135% 県、JR九州と改善策を協議へ

熊本日日新聞 2024年6月19日 20:32
通勤や通学の利用客で混雑するJR豊肥線の新水前寺駅(2022年7月)
通勤や通学の利用客で混雑するJR豊肥線の新水前寺駅(2022年7月)

 朝のJR豊肥線の混雑率は東京以上-。19日の熊本県議会代表質問で、こんな指摘が上がった。沿線周辺では、台湾積体電路製造(TSMC)の進出を契機とした半導体関連産業の集積や住宅開発が進む。豊肥線の混雑の改善は急務の課題となっている。

 代表質問で取り上げられたのは、国土交通省が2023年に公表した全国の鉄道路線の主要区間における調査だ。各路線の最も混む1時間の22年度の実績を示している。豊肥線(肥後大津-熊本)の場合、午前8~9時で混雑率(乗車率)は135%に上った。JR九州管内の路線では最も高く、東京圏の路線を平均した混雑率の123%も上回っていた。

 豊肥線の沿線について、木村敬知事は「都市機能が急速に拡大しており、今後、さらに交通需要が増加する可能性は高い」と説明。JR九州との協議を通じて通勤・通学時間帯の混雑緩和を図る意向を示した。

 質問者の自民党県議団の前川收氏(菊池市区)は「複線化が最も効果的だが、費用などの面で簡単ではない」と指摘。「部分的な改良で、どれくらいの効果が出るか、検証をしてほしい」と知事の直談判に期待を込めた。(嶋田昇平)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本の経済ニュース