自動運転バス、宇城市で12月に実験 JR小川駅-イオンモール宇城

熊本日日新聞 2024年6月19日 22:00
宇城市の自動運転実装実験に使われる車両「EVO(エヴォ)」(株式会社マクニカ提供)
宇城市の自動運転実装実験に使われる車両「EVO(エヴォ)」(株式会社マクニカ提供)
自動運転バス、宇城市で12月に実験 JR小川駅-イオンモール宇城

 宇城市は19日、小川町のJR小川駅とイオンモール宇城との間で自動運転バスを走らせる実装実験を、12月に実施すると発表した。期間は1週間で、国土交通省の補助事業を活用する。

 同区間では現在、イオンモール宇城が無料のコミュニティーバスを運行中。乗客は年間4万8千人で、公共交通を含めた市内のバス路線で最も多い。周辺は住宅街や教育施設があり、人口増加率は市内トップだという。市は「スマートシティ」を推進しており、住民へのデジタル技術実感と、地域の魅力向上を図る。

 実験は、市、イオンモール宇城、NTT西日本が共同で実施。事業費は3500万円で国が負担する。

 車両はフランス製の「EVO(エヴォ)」。オペレーター1人が乗車し、状況によっては手動で操作する「レベル2」に当たる。実験時の定員は、オペレーターを含め10人。最高速度20キロ未満の電気自動車(EV)で、最大9時間(約100キロ)の自動走行できる。

 区間は往復約3キロ。道幅が広く、障害物の少ないルートを1日6便走らせる。乗車人数や手動操作の頻度などを検証し、乗客の感想も聞き取る。利用無料。今後、自動運転の段階を上げながら3年ほど実験し、全ての操作を自動で行う「レベル4」を、2027年度にも導入する。

 守田憲史市長は同日の会見で、「市内の公共交通網を再編する上でのモデルになる」と期待した。(清島理紗)

JR小川駅―イオンモール宇城間を走るコミュニティーバス=19日、宇城市
JR小川駅―イオンモール宇城間を走るコミュニティーバス=19日、宇城市

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のニュース