米、コロナ後遺症に定義 「症状3カ月」共通化図る
![新型コロナウイルス・オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)](/sites/default/files/images/newspack/2024-06PN2024061201000298.-.-.CI0003.jpg)
【ワシントン共同】米科学・工学・医学アカデミーは11日、新型コロナウイルス感染の「後遺症」の定義を発表した。最初の症状から連続しているか、治った後に出たかは問わず、3カ月以上症状が続く状態を指す。流行初期には検査を受けられない人が続出、検査キットを買えない人もいることから、感染の証拠は必須としなかった。
米国では今年春の時点でも成人の6・9%が後遺症に悩んでいるとの調査もあるが、共通の定義がないため患者が治療につながりにくかった。今回は政府の要請を受け科学者を代表する組織が検討した結果で、政策や医療、啓発などに広く使われる見込み。取りこぼされる患者が減るよう、包摂的な定義を目指した。
定義は「一つ以上の臓器で慢性的な症状が3カ月以上続く状態」が中核。症状は数百種類に及ぶとし、せきや倦怠感、集中力の低下のほか、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)相当などの例を示した。
また感染時に無症状や軽症だった人にも起きうること、年代や健康状態によらず誰にもみられることなども特徴に挙げた。
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