ゾウは名前で呼び合う 複雑な社会の要請か
![ケニア・サンブル国立保護区で子どもをあやす大人のゾウ(研究チーム提供・共同)](/sites/default/files/images/newspack/2024-06PN2024061001001640.-.-.CI0003.jpg)
【ワシントン共同】野生のアフリカゾウは互いを名前で呼び合っているとする研究を、米コロラド州立大などのチームが10日、英科学誌ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューションに発表した。イルカやオウムが相手の鳴き声をまねして呼びかけるのに対し、ゾウは鳴き声のまねではなく、仲間のそれぞれに異なる音を割り当て、集団の中で共有しているらしい。
ゾウは家族や親族などの集団に属し、年齢・性別といった自分に関する情報や感情を声でやりとりするおしゃべりな動物。複雑な社会関係を生きる上で、各メンバーに名前を付ける必要があったとチームはみている。
今回の研究では、40年近くにわたりケニアの国立公園などで収集された「ランブル音」という低い鳴き声を利用した。遠くにいて姿の見えない相手に呼びかける時や、大人が子どもを世話する時によく使われるものだ。
この鳴き声を学習させた人工知能(AI)は、鳴き声が呼びかけている相手を高い精度で特定でき、個々のゾウが名前を持っていることが示された。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
老化卵子の染色体異常解明、理研 マウス実験、流産メカニズム理解
共同通信 -
原発の処理水放出「基準に適合」 IAEA、2回目報告書
共同通信 -
女川原発、再稼働11月に延期 東北電力、仮設倉庫の撤去遅れ
共同通信 -
帯状疱疹、65歳に定期接種 厚労省部会、ワクチン支援で案
共同通信 -
コスモス国際賞に英博士 生物保全科学の先駆者
共同通信 -
JR東海社長、水位低下で釈明 「原因究明考えた」、リニア工事
共同通信 -
規制委、東電と意見交換 デブリ取り出し安全確保で
共同通信 -
知床基地局を整備する影響照会 ユネスコ、日本政府に
共同通信 -
有人気球で高度2万メートル到達 宇宙遊覧目指す北海道内企業
共同通信 -
情報収集衛星、9月に打ち上げ H2Aロケット49号機
共同通信