球磨焼酎ブレンド風味よし 人吉球磨の蔵元や飲食店が開発 おいしさ知るきっかけに
![ブレンドした焼酎を楽しむ試飲会の参加者=4日、人吉市](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/IP240605TAN000001000_01.jpg?itok=lQHPdLcB)
![二つの蔵元の焼酎をブレンドして開発された商品=4日、人吉市](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-06/IP240605TAN000002000_02.jpg?itok=s6oukoDr)
熊本豪雨で被災した人吉球磨地方を球磨焼酎で盛り上げようと、蔵元や飲食店などでつくるプロジェクトチーム(PT)「KUMA SPIRITS AND BOTTLERS」が、二つの蔵元の焼酎をブレンドした商品を開発した。20日、地元の酒販店などで発売する。
新商品の一つは「MAEWARI」。深野酒造(人吉市)と林酒造場(湯前町)の焼酎を混ぜ、地下水で「前割り」して瓶詰めした。アルコールは13度で、東京のレモンサワー専門店のブレンダー田中開さん(33)が、焼酎4、5銘柄を使って香りや味わいを追究。「アロマティック」「ハーモニー」「クロウト」の3種に分けた。
このうちアロマティックは、減圧焼酎をメインに樽[たる]熟成焼酎をブレンド。バニラやバナナを思わせる香りが楽しめる。じか火で温めるのがお勧めというアルコール38度の「直燗[じきかん]」も考案した。
PTは4日、人吉市下新町の「HASSENBA」で、他の蔵元や自治体職員らを招いて試飲会を開いた。PT代表で球磨焼酎卸問屋「鳥越商店」の鳥越英夫社長は、「球磨焼酎の可能性を広げて地域経済の浮揚につなげたい」。田中さんは「人吉球磨には27の焼酎蔵があるのでブレンドは無限。球磨焼酎のおいしさを知るきっかけにしてほしい」と話した。(東寛明)
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