温暖化ペース、観測史上最悪 過去10年で0・26度上昇
2023年までの10年当たりの人為的要因による気温上昇は0・26度に達し、地球温暖化のペースが観測史上最悪になったとの分析を英リーズ大などの国際チームが6日までに発表した。産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑える国際目標達成のために残された二酸化炭素(CO2)排出量の限度を示す「カーボンバジェット(炭素予算)」は、24年時点で2千億トン前後と見積もった。
チームは「現在の排出量が続けば5年で尽きる」と強調。各国は35年の温室効果ガス排出削減目標を来年2月までに国連に提出することになっており、現在の目標からの上積みが必要と指摘した。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、19年までの10年当たりの上昇を0・2度と評価していた。
チームが発表した報告書によると、14~23年の平均気温は産業革命前と比べて1・19度上がり、13~22年の1・14度を上回った。23年は産業革命前から1・43度高く、このうち発電によるCO2排出など人の活動に由来するのは1・31度。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
老化卵子の染色体異常解明、理研 マウス実験、流産メカニズム理解
共同通信 -
原発の処理水放出「基準に適合」 IAEA、2回目報告書
共同通信 -
女川原発、再稼働11月に延期 東北電力、仮設倉庫の撤去遅れ
共同通信 -
帯状疱疹、65歳に定期接種 厚労省部会、ワクチン支援で案
共同通信 -
コスモス国際賞に英博士 生物保全科学の先駆者
共同通信 -
JR東海社長、水位低下で釈明 「原因究明考えた」、リニア工事
共同通信 -
規制委、東電と意見交換 デブリ取り出し安全確保で
共同通信 -
知床基地局を整備する影響照会 ユネスコ、日本政府に
共同通信 -
有人気球で高度2万メートル到達 宇宙遊覧目指す北海道内企業
共同通信 -
情報収集衛星、9月に打ち上げ H2Aロケット49号機
共同通信