国内最小のトンボが羽化 和歌山・古座川町の湿田
![国内最小とされるハッチョウトンボの雄=5月、和歌山県古座川町](/sites/default/files/images/newspack/2024-06PN2024060501000166.-.-.CI0003.jpg)
![国内最小とされるハッチョウトンボの雌=5月、和歌山県古座川町](/sites/default/files/images/newspack/2024-06PN2024060501000143.-.-.CI0003.jpg)
和歌山県古座川町の大谷湿田で、国内最小とされる体長約2センチのハッチョウトンボの羽化がピークを迎えた。雄は成長すると赤色、雌は黄褐色になり、飛ぶ姿は7月下旬ごろまで見られる。
全国的に生息に適した湿地が少なくなり、和歌山県は準絶滅危惧種に分類。古座川町では1992年に町内の大谷湿田で多くの生息が確認されたため、町が田を買い取り、周囲に柵を設けて保護してきた。2001年には町の天然記念物にも指定した。
町教育委員会の洞内宏文さん(55)は「とても小さなトンボ。大切な天然記念物で、町では保護に努めている。湿田に設けた木道からそっと観察してほしい」と話した。
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