むのたけじ賞、名称変更 「生前に障害者差別発言」
![記者会見で「地域・民衆ジャーナリズム賞2024」の受賞作品を発表する実行委員会の武内暁事務局長(中央)ら=31日午後、埼玉県庁](/sites/default/files/images/newspack/2024-05PN2024053101001796.-.-.CI0003.jpg)
反戦を訴え続け、2016年に101歳で死去したジャーナリストむのたけじ氏の精神を受け継ぐため創設された「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」の実行委員会は31日、むの氏が生前に障害者を差別する発言をしていたとして、賞の名称からむの氏の名前を削除したと発表した。
実行委によると、1979年9月に北海道新聞労働組合が主催した講演会で、障害者の出産を巡って差別発言があった。昨年、過去の受賞者から問い合わせがあり発覚した。
実行委の共同代表として選考に携わっていたルポライター鎌田慧さんや作家落合恵子さんら4人は、問題発覚を受けて代表を辞退した。