唐十郎さん死去、アングラの旗手 84歳劇作家、状況劇場

共同通信 2024年5月5日 10:29
 唐十郎さん
 唐十郎さん

 アングラ演劇の旗手で小説家としても活躍した劇作家で演出家、俳優の唐十郎(から・じゅうろう、本名大鶴義英=おおつる・よしひで)さんが4日午後9時1分、急性硬膜下血腫のため東京都中野区の病院で死去した。84歳。東京都出身。

 1963年に「シチュエーションの会」を立ち上げ、翌年に劇団「状況劇場」に改名。反新劇を掲げ、特設の「紅テント」による公演を国内外で続け、演劇の可能性を押し広げた。麿赤児さん、根津甚八さん、小林薫さん、佐野史郎さんら多くの俳優を輩出した。

 70年に「少女仮面」で岸田国士戯曲賞。小説家として78年に「海星・河童」で泉鏡花文学賞、83年に「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞した。

 状況劇場を88年に解散後、劇団唐組を結成。代表作に「唐版 風の又三郎」「盲導犬」、長崎県の諫早湾干拓を題材にした「泥人魚」など。

 2012年に自宅前で転倒して頭を打ち、その後は療養生活を送った。21年に文化功労者。

 俳優の大鶴義丹さんは元妻の李麗仙さんとの長男。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「文化・芸能」記事一覧