展示化石はクジラ新種、群馬 ペルーで発見
群馬県立自然史博物館(同県富岡市)は24日、1996年の開館当初から常設展示しているクジラの化石がインカクジラの新種だったと発表した。既に見つかっている個体と比べ、鼻骨が顔の前部に出ている特徴などから、より原始的な形態に近いという。
インカクジラは、世界で最も大きい動物として知られるシロナガスクジラなど「ナガスクジラ」の仲間。700万~800万年前の南太平洋に生息していたとされる。博物館の化石は体長約10メートルの若い個体。87年に南米ペルーの砂漠で発掘され、県が91年に取得した。
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