ベトナム最高指導者、反汚職過熱 国家主席2人辞任、危機感反映か
【ハノイ共同】ベトナム最高指導者グエン・フー・チョン共産党書記長(79)が主導する反汚職運動が過熱している。後継者と目されたボー・バン・トゥオン国家主席(53)までが党規約に違反したとして辞任に追い込まれ、1年余りで国家主席2人が辞任する異例の事態に。在ハノイ外交筋は汚職の横行が党への国民の信任を脅かすと、チョン氏が危機感を強めているとみる。
チョン氏は13日、汚職に関与した者は排除せねばならないと訴えた。トゥオン氏は20日、党から辞任が発表され、21日の臨時国会は解職を承認した。
23年1月には国家主席だったグエン・スアン・フック氏が別の汚職事件で問題視され、辞任した。