ウクライナ高官も攻撃認める 米製ミサイル、ロシア西部に

共同通信 2024年11月20日 08:56
 米韓合同軍事演習で韓国から日本海に向けて発射される米国の地対地ミサイル「ATACMS」=2017年7月(韓国国防省提供・ゲッティ=共同)
 米韓合同軍事演習で韓国から日本海に向けて発射される米国の地対地ミサイル「ATACMS」=2017年7月(韓国国防省提供・ゲッティ=共同)
 19日、記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領=キーウ(共同)
 19日、記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領=キーウ(共同)

 【キーウ共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は19日、ウクライナと米国の高官の話として、ウクライナ軍が同日、米国製の地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」でロシア西部ブリャンスク州の弾薬庫を攻撃したと報じた。ロシア国防省はATACMSによる攻撃があったと発表していたが、ウクライナは公表していなかった。

 バイデン米政権が米国供与の長射程兵器によるロシア領攻撃を容認したことが明らかになったばかりで、実際に使われるのは初めてとみられる。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ブリャンスク州への攻撃について「詳細は避けるが、ATACMSなど持っている長射程兵器は全て使う」と述べ、ATACMS使用を事実上認めた。

 ロシアのラブロフ外相は19日、ATACMSによる攻撃に関し「米国なしに、こうしたミサイルの使用は不可能だ」と主張。欧米に対し、プーチン大統領が19日に署名した核兵器使用の条件を定めた「核ドクトリン」の改定版を隅々まで読むよう求め、長射程兵器の使用容認に適切な形で対応するとした。

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